小学校高学年から中学生にかけて、子どもたちは心も体も大きく成長します。
そのなかで多くの子が抱えるのが「毛の悩み」。
私自身、息子が「友達に毛が濃いと言われた」と落ち込み、マスクを外せなくなったり、半袖・半ズボンを嫌がったりする姿を見てきました。
一方で、娘は娘で鼻下やワキの毛を気にして、制服や体育の授業を楽しめない時期がありました。
思春期の毛の悩みは、男子と女子で少しずつ内容や感じ方が違うもの。
でも共通しているのは、それが子どもの自己肯定感に直結し、生活や性格にまで影響してしまうことです。
そこで今回は、思春期の男子・女子が抱える毛の悩みの違いと、親がどう対応してあげられるのか、そして医療脱毛という選択肢についてお話ししていきます。
女子の毛の悩み
女子は「美意識」や「女子らしさ」と直結
思春期の女子が気にしやすいのは次のような部分です。
- 鼻下の産毛 → 「ヒゲみたい」と言われる
- 腕の毛 → 半袖のときに目立つ
- 膝下の毛 → 制服や体育でスカート・短パンになると気になる
- ワキの毛 → プールや体育で隠しきれない
女子の場合は「毛=女の子らしくない」「恥ずかしい」という意識と直結します。
おしゃれやメイクに関心が出てくる時期だからこそ、毛の存在が「自分は人と違う」という劣等感になりやすいのです。
男子の毛の悩み
男子は「大人っぽさ」と「からかい」のはざまで揺れる
一方で男子の場合は、次のような悩みが多く見られます。
- 鼻下や口周りの毛 → 「ヒゲ生えてる」とからかわれる
- 腕やすねの毛 → 体育やプールで「毛深い」と指摘される
- 顔や体の毛が濃い → 「オジサンみたい」と笑われる
男子の毛は「大人っぽい」「男らしい」とプラスに受け取られることもありますが、本人が気にしていればそれはコンプレックスになります。
特に思春期の男子は、女子の視線や友達同士の冗談に敏感です。
「毛深い」という一言で「自分はおかしいのかも」と感じ、消極的になってしまうことも少なくありません。
女子への親の対応
女子が毛の悩みを打ち明けてきたとき、母親としてできることは大きく3つあります。
- 否定せず受け止める
「そんなの気にしすぎ」と言うのではなく、「そうか、気になるんだね」と共感すること。 - 自己処理のリスクを伝える
カミソリや除毛クリームは肌荒れ・黒ずみ・埋没毛の原因になります。
特に敏感な思春期の肌に使うのはリスクが高いことを教えてあげましょう。 - 安全な選択肢を一緒に調べる
娘が「ムダ毛をなくしたい」と思ったときに、医療脱毛という安心できる方法があることを提示してあげるだけでも救われます。
男子への親の対応
男子の場合は「男だから仕方ない」と片付けられがちですが、それはNGです。
次のような対応を心がけましょう。
- 悩みを真剣に受け止める
体育や友達関係に支障が出ているなら、放置せずしっかり話を聞いてあげること。 - 無理な処理をさせない
カミソリで剃ると余計に濃く見えたり、肌トラブルにつながったりします。 - 必要なら部分的な脱毛を検討
ヒゲやすね毛など本人が気にしている部分だけ医療脱毛することで、コンプレックスが軽くなり、堂々と過ごせるようになります。
共通して大切なこと
男子・女子どちらに共通して言えるのは、本人の気持ちを尊重することです。
- 「気にするな」と片付けない
- 「親が恥ずかしい」と言わない
- 「どうしたい?」と一緒に考える
親が「一緒に解決方法を探す姿勢」を見せることで、子どもは「自分は大切にされている」と感じ、自己肯定感が守られます。
医療脱毛という安心の選択肢
思春期の子どもにとって、医療脱毛は「美容」だけでなく「心の安心」を得る手段でもあります。
メリット
- 医師・看護師が対応するので安全
- 肌トラブルがあってもすぐ対応できる
- 部分脱毛から始められる(鼻下・ワキ・腕・すねなど)
- 自己処理による肌荒れを防げる
注意点
- 成長期なので完全に毛がなくなるわけではなく、また生えてくる可能性がある
- 痛みを感じる場合もある
- 費用や通院回数がかかる
だからこそ、「全身脱毛を一気にする」のではなく、本人が本当に気にしている部位から始めるのが現実的で安心です。
まとめ
思春期の子どもにとって毛の悩みはとてもデリケートな問題。
女子は「女子らしさ」や「美意識」に直結し、男子は「からかい」や「視線」によって大きなコンプレックスになります。
男女で悩みの形は違いますが、共通しているのは 自己肯定感に影響する ということ。
親としてできるのは、否定せずに受け止め、無理な自己処理を避け、必要であれば医療脱毛という安心の選択肢を示してあげることです。
思春期の数年間は、子どもの心の成長に大きな影響を与えます。
「毛の悩み」を軽くしてあげることは、単に外見を整えるだけでなく、心の自由を取り戻すサポートでもあるのです。

